抄録
ユビキチンは修飾する標的タンパク質のプロテアソームによる分解を導くだけでなく、DNA修復やエンドサイトーシスなどにも関わっており、生命現象を多面的に制御する重要なシグナル分子である。ユビキチンによる翻訳語修飾に関わるタンパク質のネットワークは、組織や発生時期により変化するが、生殖細胞の発生過程においてユビキチン化による制御を受けるタンパク質に関する情報はいまだ少ない。本研究室では、高等植物の雄性組織内に存在するユビキチン化関連タンパク質の精製と同定を行い、花粉で特異的に発現するユビキチン化関連タンパク質としてフォスフォエノールピルベートカルボキシラーゼ(PEPC)を同定した。植物のPEPCは植物型PEPC(PTPC)と細菌型PEPC(BTPC)に分類されるが、BTPCのみ花粉特異的発現を示し、さらにモノユビキチン化されたPTPCと相互作用していた。本大会では、雄性組織におけるPEPCの発現解析と相互作用解析について報告する。