日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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ヒメツリガネゴケ細胞の赤色光による葉緑体光定位運動とアクチンフィラメントの変化
*近江 泰明門田 明雄
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p. 0804

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抄録
葉緑体は光定位運動を示し、弱光下では光合成の効率を高めるため光に向かって集り(集合反応)、強光下では光から逃避し光によるダメージを避ける(逃避反応)。蘚類ヒメツリガネゴケ細胞の葉緑体光定位運動は青色光とともに赤色光によって誘導される。青色光反応では集合反応、逃避反応とも光定位した葉緑体上にcp-アクチンのメッシュワーク構造が出現することが知られている。本研究では、ヒメツリガネゴケのアクチンフィラメント可視化株を用いて、赤色光による葉緑体光定位運動にともなうアクチン細胞骨格の変化について解析した。赤色光下で培養した原糸体細胞では赤色光による反応が認められるが、白色光下で培養すると赤色光に対する反応性が失われることが報告されている。そこでまず、通常の白色光下培養の細胞で赤色光反応が誘導される条件を調べた結果、白色光下で培養した原糸体細胞を2日間暗所で培養することで、赤色光に対する反応性が回復し、集合反応、逃避反応とも認められることがわかった。この細胞を用いて赤色光による葉緑体光定位運動時のアクチンフィラメントの変化を調べたところ、青色光反応と同様、光定位した葉緑体上にcp-アクチンのメッシュワーク構造が形成されることが観察された。シロイヌナズナではcp-アクチンが葉緑体の定位部位への定着に働くことが知られており、メッシュワーク構造の形成と葉緑体の運動性の関係も調べる予定である。
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© 2011 日本植物生理学会
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