2025 年 65 巻 1 号 p. 29-32
第132回日本小児精神神経学会のシンポジウム「ライフステージを見通して子どもたちに必要な支援を考える」にて,「幼少期の子どもの運動発達と不器用さに対する支援」という演題で発表の機会を得た.1)就学前の運動発達とその中で重要な動きや身体の使い方について,2)不器用さや運動面の遅れに関与する5つの要因,3)発達障害など各疾患における運動発達の特徴とそれらに合わせた運動発達支援について,作業療法臨床での自らの経験を踏まえて紹介した.就学学童期となり身体の使い方の苦手さや不器用さで作業療法を処方される児童の中には,幼少期の運動経験の少なさや適切な介入や効果的な運動学習の機会がなかったことが,現在の運動の苦手さの原因の一つとなっている場合がある.児童の成長を見据えつつ,就学前に特に注意すべき運動発達や疾患による発達特性に合わせた支援について,抜粋してご報告した.