日本小児放射線学会雑誌
Online ISSN : 2432-4388
Print ISSN : 0918-8487
ISSN-L : 0918-8487
第53 回日本小児放射線学会学術集会“Pediatric radiology is fun!”より
骨異形成症ファミリー
西村 玄
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2017 年 33 巻 2 号 p. 60-72

詳細
抄録

骨系統疾患に対する放射線学的診断アプローチについてbone dysplasia familyの概念にもとづいて解説する.この概念はJuergen Sprangerが提唱した疾患分類である.彼は形態的類似性に注目して,病態関連が予想される疾患群をbone dysplasia family(group)とした.代表的なものは軟骨無形成症ファミリー,先天性脊椎骨端異形成症ファミリーなどである.現在では,前者はFGFR3の対立遺伝子異常群,後者はCOL2A1の対立遺伝子異常群であることが証明されている.彼が提唱した古典的骨異形成症ファミリーに加えて,最近全貌が明らかにされた新しい骨異形成症ファミリーについても述べたい.

著者関連情報
© 2017 日本小児放射線学会
前の記事 次の記事
feedback
Top