写真測量
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雪面上の割れ目の1・2の性質
保谷 忠男
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1974 年 13 巻 1 号 p. 8-13

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抄録

雪面上の割れ目について, 1/10, 000空中写真1/10, 000地形図を用いて測定を行い, 以下のような結果を得た。斜面下部から割れ口までの距離 (L) と斜面の傾斜 (θ) の聞にはL1/2.3sinθ=2.9の関係が成立している。割れ目の巾は斜面の巾に規定され, 巾の頻度分布は対数正規分布をしている。類似の現象と考えられる小規模の崩壊地 (呉地方の場合) の巾も同様に対数正規分布をする。同一地域の異なる二時期の割れ口の巾の頻度分布はほとんど一致している。異なる地域の割れ日の巾の頻度分布もやはり対数正規分布をしている。割れ口の巾は斜面方向の長さの倍にほぼ等しく, 割れ口はほぼ相似形になっている。

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© 社団法人 日本写真測量学会
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