写真測量とリモートセンシング
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空中三角測量の精度について
尾崎 幸男
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1982 年 21 巻 3 号 p. 24-33

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抄録
空中三角測量に最近では解析法がよく使われているが, この場合最初の観測値が最後まで再測・改測なしで, それに補正計算を加えながら使われ, アナログ法の場合のように途中で観測が繰返されることがない。
このため大きい誤差の途中での検出・補正が困難であるが、その一方法として射影閉合条件による閉合差を計算し, その検出・補正を行なった。Table 2にその数値例を示す。
またアナログ法・解析法を問わず空中三角測量の誤差の累積については従来ダブルサメーション論による説明がされていたが, 誤差論的に見てもシュミレーションの結果から見てもむしろラレダムウォーク論によるべきであろうことが推測される。
本論文は東京大学工学部へ「空中三角測量における精度向上のための提案」 (昭和57年2月12日) と題して提出したものの要旨で, 東大工学部中村英夫教授および東大生産技術研究所村井俊治助教授には種々御指導・御助言をいただいたことを記して厚く謝意を表したい。
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© 社団法人 日本写真測量学会
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