抄録
セルフキャリブレーション付バンドル法はもっとも高い精度を与える空中三角測量の方法として, すでに実用化が進んでいる。しかし, セルフキャリブレーションのなかで用いられる誤差モデルは現在までに約10個程提案されており, いずれのモデルが有用であるかの検討が進んでいない。
本研究では, すでに公表されている各種の誤差モデルと著者らが提案した誤差モデルについて, 西独のライトテスト地区の空中写真データおよび国土地理院のリモートセンシング棟内で撮影された35ミリカメラによる地上写真データを入力し, その精度の比較を行った。この結果, 著者らの提案した誤差モデルが空中写真および地上写真ともに, 既発表のモデルの最高の精度のレベルと同等であることが明らかになった。