抄録
著者らは先に, ひもをつけた飛行船型気球 (カイト気球) にサーボで制御する小型軽量カメラを搭載して, 約800メートルの高度までの立体空中写真を簡単に撮影するシステムを開発し, 対象物の3次元測定およびリモートセンシングの応用について述べた。
本論文ではその後の研究の結果, 本システムが多方面の分野に応用できること, また改良を重ねた撮影装置が, モニター装置の搭載やカメラの姿勢制御装置の改良により, その機能が大幅に向上したこと, およびカイト気球の操作方法についても確立してきたので, これらの成果をまとめてここに報告する。