1994 年 33 巻 2 号 p. 12-21
蒸発散は様々な空間的, 時間的スケールの気候学関連の研究において重要な要素である。これまで蒸発散推定のための経験式や解析のためのモデルの研究が行われてきたが, 本研究では現在利用可能なグローバルデータセットを用いた蒸発散量を推定する方法を提案する。NOAA-EPA作成のGlobal Ecosystems Databaseに含まれている温度, アルベド, 日照率, 標高データを用いてPriestley-Taylor式に基づいた緯度/経度30分メッシュの月別グローバル可能蒸発散量の推定を行った。