抄録
豪州タスマニアの森林局では森林の樹種データを地理情報システムで管理しているが, その主要な情報源は航空写真である。データの作成には, 高価な図化専用の機械と熟練したオペレータに頼っており, 多大な時間と費用を要する。しかし, タスマニアの起伏に富む地形によって生じる航空写真の歪を除去するためには, このような従来の手法を使わざるを得なかった。
本稿では, 単一の航空写真から森林の境界線を直接デジタイズすることを可能とする, 新しいデータ入力手法について概説する。この新しい入力手法であるPhotoGISは, デジタイズして作成した図形データに対して写真面の傾きによる歪と地形の起伏による歪とを数値地形モデル (DTM) を使って精度よく補正する。PhotoGISは, より汎用性が高く, 低コストでのデータ作成を実現している。