日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2003年秋季講演会予稿集
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オーラルセッション6 10/10(金)10:45~12:15
「はやぶさ」マルチバンド分光カメラ(AMICA)の現状について
*齋藤 潤秋山 演亮石黒 正晃十亀 昭人出村 裕英中村 昭子中村 良介橋本 樹明林 彩平田 成道上 達広AMICA チーム
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p. 83

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抄録
 「はやぶさ」は2003年5月9日に打ち上げられた小惑星探査ミッションで、S型小惑星1998SF36をそのターゲット天体としている。現在ミッションは打ち上げ後の初期運用フェーズを終え、定常運用へと移行している。 このミッションは工学ミッションとして(1)電気推進の運用:(2)自律航法;(3)微小低重力下でのサンプリング;(4)カプセルの再突入と回収、の4つの大きな課題を担っている。 サイエンス観測としては、本講演で延べるAMICA(Asteroid Multiband Imaging CAmera)の他に赤外分光計、蛍光X線スペクトロメータ、LIDARが理学観測に用いられることになっている。 AMICAは光学航法カメラ(Optical Navigation Camera: ONC)の望遠カメラ(ONC-T)にフィルタと偏光子を装着したもので、衛星システム上では望遠光学航法カメラ(ONC-T)を理学観測機器として捉えるときに限り、特にAMICAというシステム呼称が用いられている。 このカメラは8バンドのフィルタホイールを搭載しているが、1バンドを航法用のwideバンドフィルタに用いるため分光フィルタは7バンドを装備している。これらは小惑星の分光観測システムであるECAS(EightColor Asteroid Survey)で使用されるフィルタセットに準拠させている。また偏光子は視野の一部を占めるよう、CCDの直上に配置している。これは光学ガラスに一定の方向に整列した細長い銀粒子を埋めこんだもので、これをCCD面の1辺に4方向の偏光面角(0、 45、 90、 135度)を持つように切り出した小片を配置したものである。 本講演では、これら総合試験・性能評価で最終的に得られた結果、また初期運用で得られたデータの紹介など、AMICAの現況と今後実施する小惑星観測について紹介する。
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© 2003 日本惑星科学会
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