抄録
これまで彗星のコマ中のダストの光散乱特性についての研究は広く行われてきたが、彗星ダストトレイルを可視光で検出するのは難しく、ダストトレイル粒子の光散乱特性は明らかにされていない。 我々は2002年9月9日から2004年9月9日にかけて、東京大学木曽観測所1.05mシュミット望遠鏡、ハワイ大学2.24m望遠鏡を用いてエンケ彗星を観測した。 今回の観測から得られたエンケ彗星のダストトレイル粒子(1cm)の散乱位相関数は、彗星コマのダスト(数~数十μm)よりも彗星核の散乱位相関数に近いものであった。