主催: 日本惑星科学会2005年秋季年会実行委員会
実験室で得られる鉱物の反射スペクトルと月面測光で得られる反射スペクトルとを直接比較するためには、高精度で月面を測光して絶対輝度や反射率を求める必要がある。我々は650nmを中心波長とした単波長測光望遠鏡を用いて大阪で月面測光を行った後、ダークフィールド補正、フラットフィールド補正、放射輝度較正、大気効果補正、測光補正を経て絶対輝度を算出した。さらに太陽輝度で除算することで月面反射率を得た。我々の反射率はクレメンタインによるUVVIS反射率画像と比べて0.56倍であった。今回の発表では月表半球の絶対輝度画像と反射率画像を公表する。