抄録
惑星形成の中でダストから微惑星に至る物理過程はよくわかっていない。過去の実験的研究により、衝突によって物質が破壊し始める速度―臨界速度―にサイズ依存性があることが示されている(Higa et al.1998)。
ダストの集合体は空隙率が高いと考えられることから、本研究では衝突体が空隙を持つことで臨界速度にどのような影響がでるのかを調べるために、50±6%の空隙率を持つ石膏球を用いて低速度での衝突実験を行った。破壊の様子として圧密が生じることを結果として得た。それゆえ圧密が臨界速度にどういった影響を与えているかを議論する