抄録
衝撃波加熱モデルにおいて複合コンドリュールが形成されるかどうかを検討した。 衝撃波加熱過程では、部分溶融したダスト粒子の液層がはぎ取られたり全溶融した液滴が分裂したりする場合がある。このようにして生成された粒子を2次粒子と呼ぶと、2次粒子同士の相対速度は小さいことが予想される。放出2次粒子の速度を評価したところ、ほとんどの衝撃波加熱条件において、十分に小さいものになることがわかった。よって、2次粒子同士あるいは2次粒子と近傍の1次粒子との衝突によって、複合コンドリュールが形成され得ると思われる。