抄録
彗星ダストの赤外観測で見られる10μmのシリケイトフィーチャーおよびブラックボディーContinuumを表すダストモデルに関して、光散乱特性の計算をもとに研究を行う。形状モデルには数ミクロン程度のサイズを持つシリケイトおよびカーボンの構成粒子の混合からなる高空隙率のBCCA粒子を扱う。ダストの光散乱特性の計算はMackowski and Mishchenko(1996)によるcluster T-matrix法にOkada et al.(under review)の改良を加え、より構成粒子の多いBCCA粒子を取扱う。