主催: 日本惑星科学会2006年秋季年会実行委員会
小惑星天体の多く(100m<R<100km)はラブルパイルであると考えられている。こうした天体同士の衝突によって自転速度がどのように進化するかはあまりよく分かっていない。N体計算によるラブルパイル天体同士の衝突のシミュレーションを行い、インパクターの軌道運動の角運動量がターゲットの自転に回る効率を調べた。また、初期のターゲットの自転の効果により、破片が非対称に放出されスピンダウンすることも確認し、そのスピンダウンの効率を調べた。半分の質量が失われる程度の衝突により、ターゲット天体は30-50%ほどスピンダウンされた。