抄録
本研究では、乱流は十分に弱いことを仮定して、原始惑星系円盤内のダスト層の重力不安定の数値シミュレーションをする。中心星から、ある半径での円ケプラー角速度で公転する局所デカルト座標系を用いる。円盤回転軸方向に静水圧平衡を仮定し、中心面に平行な速度および面密度の時間発展を数値シミュレーションする。さらに、今回はダストとガスの相対運動を無視する1流体近似を用いる。すなわち、ダストの沈殿は計算に含まれていない。境界条件はケプラーシアの分だけずれて周期的とした。種々のパラメーターの下での結果について発表する。