抄録
私たちは室内実験を行うことで電磁波を用いた地下構造探査の探査データ解釈に必要な基礎データの蓄積を目指している。室内実験として取り扱うのに適切な~1m程度の大きさの模擬地形を用意しそれに応じた周波数帯の電磁波を用いることで、模擬実験を行っている。電波暗室の内部で行いネットワークアナライザに接続されたアンテナから1GHz-6GHzのチャープ信号の送受信を行い,反射波の電磁波強度と遅延時間を測定することで上述の探査データを適切に評価できる実験が行えるようになった。本講演では、この実験設備の詳細とこれを用いた今後の研究計画について報告する。