日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2007年秋季講演会予稿集
セッションID: P25
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ポスターセッション
火星における表層質量荷重による真の極移動:極潮汐を媒介とする惑星回転と惑星変形の相互作用
*原田 雄司
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抄録
火星における表層質量荷重による大規模な真の極移動を想定した場合の,極位置の時間変化を見積もった.計算の際,極潮汐の影響を考慮しない場合と考慮する場合のそれぞれについて調べた.そして両者を比較する事で,極位置の時間変化に対する極潮汐の効果について検討した.結論として,極潮汐は緩和の時定数よりも遥かに長い時間スケールで極位置を安定化させる,という事が定量的に明らかとなった.又,その安定化による遅れよりも更に長期的な変動に関しては,極潮汐の影響は無視し得る位に小さい,という事も示された.
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© 2007 日本惑星科学会
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