主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
降着期の原始惑星系円盤における固体再配分過程は惑星形成の初期条件を決定するため重要である. 本研究では, 円盤の直接の生成物であるコンドライト物質の性質を制約条件にこの過程の再検討を行った. 円盤中のダストのサイズが付着限界速度によって調節されたと考えることにより, コンドリュールのサイズや酸素同位体不均質から示唆されるシリケイトダストと氷を纏ったダストの動径落下速度差が説明される. さらに円盤内物質輸送シミュレーションを行うことにより, 円盤の初期半径や質量などに新たな制約を与え得ることが示された.