抄録
コンドリュール形成の加熱時に出来た蒸気の凝縮過程についてモデル化し、均質核生成と不均質凝縮の競合過程について調べた。その結果、加熱時の粒子数密度、蒸気ガスの密度、冷却時間をパラメータとして、不均質凝縮により、コアーマントル型粒子が形成されるための条件が得られた。コンドリュール数密度が十分に大きい場合、蒸気ガスの大部分はもともとある粒子の表面に凝縮するが、コンドリュール数密度が小さい場合、蒸気ガスは核生成し、新たな微粒子を形成する。本研究の結果と、コンドリュールのリムの解析から、コンドリュールの形成条件に制約を与えることが可能である。