埼玉理学療法
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シンポジウム
大学院 (Postgraduate Course) について
黒澤 和生
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1994 年 2 巻 1 号 p. 55-59

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抄録
生涯学習の時代を迎え,大学では社会人をはじめ自らの意志で大学で何かを学びたいと考えている人々に広く門戸を開こうとしている。ここでは特に大学院についてその目的や現状等について概観する。昭和62年に設置された大学審議会の「大学院制度の弾力化」の答申により,大学院への入学資格は大幅に緩和され,修士課程では「研究者の養成」と同時に「高度の職業教育を行う機関」と位置づけられ,また,博士課程では「研究者の養成」以外に「高度に専門的な業務に従事するのに必要な能力と学識を養う」という項目が加わり現職の社会人の再教育を積極的に受け入れていこうとする傾向にある。特に社会人特別枠を設けたり,夜間などの社会人向けの教育スケジュールを組んでいる大学も生まれた。社会的経験のある社会人学生の方が様々な問題意識を抱えている点で,実学の学問の場として大学をより有意義に活用できる基盤が存在する。大学院は,社会人の受け入れに積極的であり,大学院を身近な存在として位置づけるわれわれの意識改革が必要である。
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© 1994 社団法人 埼玉県理学療法士会
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