埼玉理学療法
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シンポジウム
卒後病院内研修について
長久 武史
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1994 年 2 巻 1 号 p. 61-66

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抄録
養成校卒業後の研修として,11年前より病院内での研修を進めている。リハビリテーション専門病院としての医療水準の向上を目的として,成人中枢神経疾患に対する評価・治療能力の向上に力を入れている。現在では,卒後病院内研修を就職後1年間の「新人教育」と,それ以降の「院内研修」の2つに分けて進めており,他施設からの理学療法士や他職種も受け入れている。新人教育では「担当制教育」と「教育プログラム」を柱として,院内研修では「臨床」のみならず「教育」「研究」に関する研修も行っている。これまでの経験から考えるに,卒業後の研修で生涯学習への志向や理学療法士に必要とされる姿勢の啓発を図るには,臨床に関する能力の充実があってはじめて可能になると考える。また,研修内容は各施設の性格や対象とする患者によって違いが生じるため,画一的に進めることはできないと考える。
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© 1994 社団法人 埼玉県理学療法士会
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