主催: 日本臨床薬理学会
会議名: 第45回日本臨床薬理学会学術総会
開催地: さいたま市
開催日: 2024/12/13 - 2024/12/14
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医療の高度化、多様化が進み、臨床現場で活躍する薬剤師にはジェネラリスト兼スペシャリストとしての両面を兼ね備えていることが求められる。臨床薬理学会認定薬剤師は、「臨床薬理学の専門家としての高度な知識と錬磨された技能を備える薬剤師」とされ「国民がより有効でかつ安全な薬物治療の恩恵を受けられるために貢献し、併せて臨床薬理学の普及向上を図ること」を目的としており、診療科の垣根を超えた領域横断的な活動も評価される。 薬剤師は、薬の専門家として患者に最適な薬物療法を提供するために、科学的根拠に基づく処方提案、患者への服薬指導、投与後の薬物治療の評価など、様々な役割を担っている。薬剤師が医療業務に従事するなかで生じる疑問や解決できない問題は少なくない。これらのクリニカルクエスチョンは将来のエビデンスのシーズであり、医療現場で生じた疑問を研究につなげ、さらにその結果を臨床に還元させることは、処方内容に直接介入することができる臨床薬剤師の醍醐味であり、根拠に基づく医療(EBM: evidence-based medicine)を発展するための手段の一つが臨床研究である。 演者は、平成30年4月、ファーマシーレジデント第3期生として三重大学医学部附属病院に採用された。2年間の研修を修了し、現在は職員として薬剤業務および薬剤管理指導業務、治験業務に従事している。「エビデンスを創出できる薬剤師、自分の強みを持った薬剤師」が、私の目指す理想の薬剤師像であり、より臨床研究に積極的に取り組みたいという思いから、令和3年度より当院の社会人大学院過程へ進み、医師や他施設の薬剤師と連携した研究活動を展開し、学会発表や英語論文の執筆にも力を注いでいる。また、レジデントのメンターとして後輩の研修及び臨床研究の指導・支援にも携わっている。 演者が認定薬剤師の資格取得を行ったのは2024年1月であり、取得後からの日数は浅いが、認定薬剤師を取得するに至った経緯、これまでの研究活動、及び指導薬剤師として今後どのように活動し、医療に貢献していきたいかについて、大学病院薬剤師の立場から紹介する。本講演の内容が、臨床現場で勤務する薬剤師の役割や存在意義、薬剤師のキャリアパスを考える一助になれば幸いである。
シンポジウム 31