日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第45回日本臨床薬理学会学術総会
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一般演題(ポスター)
本邦における第Xa因子阻害薬内服中の重大な出血事象による入院患者の特徴と予後:REAL-J-Bleeding研究
森田 奈瑠, 香坂 俊, 和田 文孝, 星野 満, 有田 嘉文, 元林 瞳, 矢坂 正弘
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p. 103-

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Abstract

【目的】近年、血栓塞栓症の予防として第Xa因子阻害薬(FXa-I)の使用が増えているが、FXa-Iに関連した出血イベントに関する詳細な報告は限られる。特に、出血事象後の転帰、血栓塞栓症の発生頻度、および経口抗凝固薬(OAC)の再開状況を調査した研究は少ない。本研究では、FXa-I中和剤であるアンデキサネットアルファの日本承認前に、FXa-I内服中に重大な出血事象により入院した患者を対象とし、その特徴と予後を調査した。【方法】REAL-J-Bleedingは、診療データベース(Medical Data Vision)を使用した後ろ向き記述的観察研究である。2011年から2022年の間に、FXa-I内服中に重大な出血事象により入院した患者を対象とし、基準日は初回入院日とした。この患者群において、入院中の血栓塞栓症発生割合、死亡割合、OAC 再開割合を調査した。信頼区間 (CI) の算出は、Clopper-Pearson正確法を用いた。【結果・考察】FXa-I 内服中の重大な出血事象による入院は 8,011 例(年齢中央値 80.0 歳、男性 62.4%、リバロキサバン 24.1%、アピキサバン34.2%、エドキサバン41.7%)特定された。出血部位毎の割合はそれぞれ、上部消化管30.3%、頭蓋内 16.0%、下部消化管 11.7%、外傷関連 9.1%、その他の部位 38.2%であった。入院期間は中央値 11.0(最小値1, 最大値 911)日、入院中の血栓塞栓症発生割合は0.5%(95%CI 0.3%~0.7%)、死亡割合は7.1%(95%CI 6.6%~7.7%)であり、主な死因は出血事象関連であった。また、OAC再開の割合は 67.9%、再開までの期間は中央値3.0(最小値 1, 最大値 216)日であった。【結論】FXa-I 療法中の重大な出血事象による入院患者の死亡率は7.1%と高かった。OACの再開割合は67.9%と高く、各臨床診療ガイドラインの推奨に沿った結果と推察される。本試験結果は、FXa-I 関連合併症の転帰改善を目的とした治療戦略構築の必要性を強く示唆している。

一般演題(ポスター) 6

 
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