日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第45回日本臨床薬理学会学術総会
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一般演題(口演)
経口ビスホスホネート製剤の服用間隔におけるアドヒアランス及び薬剤継続率に関する調査
鯉沼 美帆漆原 尚巳
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p. 26-

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Abstract

【目的】骨粗鬆症治療において経口ビスホスホネート製剤(以下経口BP製剤)は長期的な服用が推奨されている。慢性疾患患者が確実かつ長期的に服薬を実行する事は難しく薬物治療への遵守の低さが問題だが、全国規模で服用間隔が異なる製剤別の使用実態は十分明らかにされていない。 【方法】DeSCヘルスケア株式会社が保有するレセプトデータベースを用いた後ろ向き記述疫学研究を行った。対象薬剤は経口BP製剤(ミノドロン酸、リセドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸)とし、添付文書に記載される用法から3群(daily、weekly、monthly)に分類した。調査対象者は2016年5月から2022年10月に対象薬剤の新規処方かつ骨粗鬆症関連のICD-10コードを有する患者とした。初回処方日(以下指標日)から処方日に処方日数を加えた各投薬終了日以降90日以内に、同群薬剤の再処方があった場合は投与継続とした。アドヒアランスの評価指標はProportion of Days Covered(PDC)を用い平均を算出し、PDC≧0.8をアドヒアランス良好とした。生存分析では薬剤継続期間の終了をイベント発生とし、カプランマイヤー法を用いた。薬剤継続期間の中央値及び指標日から1年後の薬剤継続率を算出した。 【結果・考察】薬剤継続及びアドヒアランスの調査対象者はそれぞれdailyで6,186人と4,230人、weeklyで113,183人と94,594人、monthlyで94,349人と75,965人であった。薬剤継続期間の平均は、それぞれ380.6日、649.7日、735.6日であり、指標日から1年後の継続率はそれぞれ28.5%、46.3%、51.9%であった。PDCの平均はそれぞれ0.923、0.934、0.924であり、0.8以上の患者割合は88.9%、91.3%、93.2%であった。服用間隔によらず経口BP製剤のアドヒアランスは良好であった一方、薬剤継続期間はガイドラインで推奨されている3~5年と比較して短い結果となり、指標日から1年後時点で約半数またはそれ以上の患者に処方中断が見られた。この早期中断が多い理由として、患者の希望に沿った製剤変更や病状の変化に伴う薬剤の切り替えや中止、服薬意識の低下による自己判断の通院中止が考えられる。 【結論】骨粗鬆症患者における経口BP製剤のアドヒアランスは服用間隔別の製剤の種類によらず高く保たれていた一方、服用間隔が長い製剤でより長い薬剤継続期間が観測された。指標日から1年後の継続率も低かった。

一般演題(口演) 3

 
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