日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第45回日本臨床薬理学会学術総会
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シンポジウム
小児感染症領域における臨床薬理学的研究の実施と発展
庄司 健介
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p. 49_-

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Abstract

この度は素晴らしい賞を受賞させていただきありがとうございます。身に余る光栄であり、今後の臨床・研究の推進に一層の身が引き締まる思いでおります。私は小児感染症医として臨床の世界で仕事をしてきておりますが、その中で小児領域の臨床薬理学的データの少なさに気づき、重症の小児感染症患者に対して最適な抗菌薬療法を実施するにはどうしたらよいのか、ということを模索しておりました。そんな中で米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の臨床薬理学部門に留学させていただく機会を得て、Edmund Capparelli教授ご指導の下、抗微生物薬の母集団薬物動態解析研究に従事させていただいたのが、臨床薬理学研究を始めるきっかけとなりました。小児は研究のための採血の困難さなどから薬物動態研究を実施するハードルが高いことが多いですが、1人あたりの採血点が少なくとも研究の実施が可能な母集団薬物動態解析は小児の薬物動態研究に適した方法であると考えております。留学から帰国後は、重症患者が集積しやすい小児病院に勤務しているという環境を活かし、薬剤部との協力の元、メロペネム、ホスフルコナゾールといった抗微生物薬の薬物動態研究を実施してまいりました。また留学や、研究の実施を通して学んだ臨床薬理学的知識が自身の臨床の質の向上にも役立っているということを実感しております。現在は遺伝薬理学的な研究にも興味を持ち、遺伝薬理学と薬物動態学を組み合わせた研究を進めているところです。今後の目標としてはこれまでのような研究を継続して実施し、小児に不足している薬物動態データを充実させていくということに加えて、若手医師に対する臨床薬理学教育の実施ということにも取り組んでいきたいと考えております。本講演では私がこれまで実施してきた臨床・研究・教育の概要や、今後の目標についてお話をさせていただければと考えております。

シンポジウム 14

 
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