主催: 日本臨床薬理学会
会議名: 第46回日本臨床薬理学会学術総会
開催地: 東京都千代田区
開催日: 2025/12/05 - 2025/12/06
p. 67-
カンナビジオール(CBD)は抗炎症作用、不安軽減作用、神経保護作用など多彩な薬理活性を有し、医薬品としての可能性が注目されている。 一方で、CBDは水に不溶であり、経口吸収性の低さが開発上の大きな課題となってきた。SENTAN Pharmaでは、この課題に対する解決策としてナノ化技術の研究開発を進めている。 当社が確立したナノ化技術は、食品グレードのCBDを対象に応用され、ナノ粒子化による吸収性向上を実現した。既に食品用途では商品化に成功しており、エリクシノール株式会社より消費者への販売が開始されている。ナノ化のメリットとして、①溶解性・吸収性の改善、②少量投与での有効性発揮、③安定性向上、④新規製剤設計の自由度拡大が挙げられる。これらはサプリメント分野のみならず、医薬品開発においても有効に活用できる技術基盤である。 今後は、ナノ化CBDを医薬品開発へ展開することを目指している。特に、従来のCBD製剤では達成が困難であった低用量での有効血中濃度維持や、標的組織への到達性向上が期待される。また、徐放化や局所送達など他剤形への応用可能性も視野に入れ、臨床薬理学的な特性を明らかにするための研究を進めている。 本講演では、食品グレードでの実績を基盤としつつ、ナノ化技術を応用したCBD創薬の可能性を紹介する。CBDの持つ薬理学的ポテンシャルを最大限に引き出すことで、新たな治療選択肢の創出に貢献できるものと考える。
シンポジウム 16