日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第46回日本臨床薬理学会学術総会
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シンポジウム
コンピテンシー基盤型カリキュラムによる能力と教育の質の保証:看護学教育における臨床薬理領域の患者安全・共同意思決定・専門職連携の一貫評価
西村 礼子
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p. 8-

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Abstract

 看護学教育モデル・コア・カリキュラム(令和6年度改訂版)は、ヘルスニーズ・ヘルスシステムを起点として、第1〜第4階層の資質・能力とアウトカムを明確化し、マイルストーンと到達度(Knows/Knows How/Shows How/Does)、さらに臨地実習における「指導体制と委託の程度」を提示した。これにより、基礎教育と継続教育、育成と評価を接続する教育基盤が整備された。コンピテンシー基盤型教育(CBE)では、授業実施というプロセスではなく、卒業時に保証される学修成果の可視化と情報公表、継続的改善を含む内部質保証が中核となる。  本発表は、①DP・AP・CPに整合したコンピテンシー基盤型カリキュラム、②第4階層の資質・能力と臨地実習における指導体制・委託の程度を結節点とするアセスメント・プラン、③ブループリントに基づく評価課題(思考型・シナリオシミュレーション、OSCE)とルーブリックによる評価基準の構成を整理する。また、2025年以降の認証評価見直しの動向を踏まえ、教育成果の実証性・段階評価・情報公表・IR活用によるPDCAを組み込んだ内部質保証も検討する。  とりわけ看護学教育では、医療事故の主要因の一つに薬剤関連が位置づけられ、薬剤に関する臨床判断能力は患者安全と医療の質に直結する。CBEに基づく臨床薬理学教育では、用量反応・薬物動態・相互作用の理解を基盤に、薬剤の安全管理、説明と共同意思決定支援、安全配慮義務(予見可能性・結果回避可能性)の観点、有害事象の早期認識と対応、移行期の服薬支援、専門職連携における薬剤関連の提案・評価などを、段階的に評価する必要がある。患者安全・共同意思決定・専門職連携を基盤とする臨床薬理領域のコンピテンシーは、状況に応じたパフォーマンスとして、学内では「Shows How」、臨地実習では「Does」を保証することが不可欠である。  今後は、CBEの導入により、外部講師にも教育設計・到達度・評価指標および臨地実習前後の評価フロー(学内での「Knows/Knows How/Shows How」の保証と、臨地における「指導体制と委託の程度」を前提とした「Does」の接続)の共有が期待される。学内でのコンピテンシー保証が臨地での実践機会と評価につながり、実習後の評価を踏まえた卒業時点でのコンピテンシー保証へと一貫化することにより、看護実践を通じた看護成果・医療成果・社会的インパクトへの波及と社会的説明責任の達成が期待される。

シンポジウム 1

 
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