日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第46回日本臨床薬理学会学術総会
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シンポジウム
初回治療時のCGP:NCCH1908:UPFRONT試験の結果から
水野 孝昭
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p. 90-

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抄録

【背景】 包括的がんゲノムプロファイリング(CGP)検査は標準治療終了後(終了見込みを含む)の固形癌に保険償還されている。全身状態の悪化等のためCGP検査を受けられない、又は治療薬の投与に至らない患者も少なくない。 【方法】 先進医療制度下の多施設共同単群オープンラベル医師主導臨床試験として、進行再発の非小細胞肺癌(NSCLC)(ドライバー遺伝子陽性例を除く)、胃癌(GC)、大腸癌(CRC)、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、膵癌(PC)、胆道癌(BTC)の患者の初回治療時にCGP検査を行った。主要評価項目はエキスパートパネルにより投与が推奨されたActionable遺伝子異常に対する分子標的治療(MBRT)を受ける患者の割合(コンパニオン診断に基づく標準治療は除く。閾値10%、期待値30%)とし、Actionable遺伝子異常の頻度など臨床的有用性を評価した。 【結果】 2020年6月から2022年3月までの間に201例(PC 59、CRC:52、NSCLC:33、BTC:24、GC:20、TNBC:13)が登録された。192例でCGP検査を実施し、その全例で検査は成功した。観察期間の中央値は19.4ヶ月。Actionable遺伝子異常は全体の57.6%で認めた。MBRTを受けた患者の割合は全体の7.3%(95% CI: 3.6-11.0)であった。癌種別にはNSCLC:18.8%、PC:8.9%、BTC:4.2%、CRC:4.0%、GC及びTNBC:0%であった。全体の生存期間中央値は24.3ヶ月(95% CI: 20.2-30.9)であった。 【結論】 初回治療時のCGP検査は進行固形癌患者において実現可能であるものの、治療選択における有用性は研究実施期間時点では限定的と考えられた。

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