抄録
新病院情報システムの導入に伴い,多職種チーム活動により,投薬におけるプロセスフローチャート・手順書の各プロセスにおけるエラーの発生状況を分析し,誤薬防止対策を行った.投薬プロセスは13に分類した.自己管理薬における「⑫内服薬の説明」におけるエラーがもっとも多く,上流の「⑦内服薬自己管理アセスメント」の妥当性に要因があると考えられ,「自己管理薬サブプロセスフローチャート」を新たに作成して標準化した.看護師管理薬における「⑨配薬準備」のエラーが次いで多く,対策として配薬後のユニットドーズ方式の投薬カート内の再度確認を実施した.「④指示受け・確認」が次いで多く,上流の医師の中止・変更指示に問題があり,マニュアルを繰り返し周知した.これらの取り組みにより投薬エラーの低減傾向がみられた.問題となるプロセスを分析して,エラープルーフの考え方で対策をとること,多職種チームによる活動で標準化に向けたPDCAをまわすことが重要である.