抄録
わが国の周産期医療のレベルは世界的に見て高いレベルに維持されている一方で,産科医師数は決して充足しているわけではない中,コロナ禍に於いて高い感染リスクに晒されながら,少ない人数で多職種の優れたチームのかたちを求められる.近年,優れた組織構築の概念として心理的安全性の重要性が謳われている.本稿では周産期医療チームの現状と,近年優れた組織構築のためのキーワードと考えられている「心理的安全性」の意味について,その内容を紹介するとともに,周産期医療チームの進むべき方向を考える中での「心理的安全性」の意義について考えてみたい.