医療の質・安全学会誌
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原著
周麻酔期看護師の薬剤管理における意識と行動の可視化
田中 明日花, 赤瀬 智子
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2024 年 19 巻 2 号 p. 127-144

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抄録
目的:周麻酔期看護師としての医療安全対策を見出すために,周術期の薬剤管理における『意識』と『行動』を明らかにする.
方法:神奈川県内に所属する周麻酔期看護師を対象としインタビューを実施した.逐語録から,コード,サブカテゴリー,カテゴリーに分類した.
結果:対象者は7名であった.コード239個,サブカテゴリーが80個,カテゴリーが13個抽出された.周麻酔期看護師は,術中の麻酔管理で薬剤を取り扱う場合,「意識」については,手術室は『病棟のような安心する薬剤管理のチェック機構が少ないと認識する』中で,『看護師の時よりも心理的負担・責任感が強くなると認識(しようとする)』し『ジェネラリスト看護師の時以上に確認作業を行い』『麻酔科医と協働しよう』としていることが示された.『自身の傾向・特徴を捉えアピールしよう』とし『麻酔管理に必要な薬剤について積極的に学ぼうとする』ことや『過去の経験を活かし,推測しながら管理しようとする』ことを図り『専門性をもって対応しよう』としていることが明らかとなった.また一方で,「慣れ」が生じないようにするために『経験に頼らないように』取り組んでいることも明示された.「行動」については,『ジェネラリスト看護師の経験を活かす』ことを基軸に『さまざまな確認方法を用いる』ことと『物品に工夫を行う』ことで『専門性を活かした判断・意思表示を行っている』ことが示された.
考察:麻酔期看護師は限りあるリソースの中で,各々の所属する施設で専門的な知識や技術を持ち合わせながら,日々大きな責任感や役割に耐え,高度な実践を展開している.今後は報告しやすい文化を醸成しながら,薬剤管理における人間工学に基づくシステムを構築していく必要性がある.今まで以上にチーム医療やノンテクニカルが求められるといえる.また一方で「慣れ」に甘んじることなく,高度実践家として日々自律した役割を果たせるよう精進する姿勢が必要である.
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