2003 年 12 巻 3 号 p. 364-369
入院による呼吸リハビリを実施した慢性呼吸器疾患患者28名にState-Trait Anxiety Inventory (STAI), Self-rating Depression Scale (SDS),一般性セルフエフィカシー(GSES)による心理評価を行い心理的影響を調査した.その結果,不安,抑うつは有意に改善し,自己効力感も改善傾向にあった.病気への心配,生活への自信の無さが,不安,抑うつ状態と関連し,年齢や息切れの強さも心理面に影響を与えていた.これらの個人的背景を考慮した効果的な患者教育,心理社会的アプローチが必要である.