日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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症例報告
左横隔膜麻痺を呈した高位頸髄損傷者のPCFを指標とした咳嗽練習の治療経験
海藤 正陽冨田 和秀田上 未来居村 茂幸
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2010 年 20 巻 3 号 p. 278-282

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抄録

今回われわれは,左横隔膜麻痺を呈した高位頸髄損傷者に対して,Peak Cough Flow(以下,PCF)を指標とした咳嗽練習を試みた.本症例のPCFが270 L/min未満の病期においても,咳嗽時自己腹部圧迫の導入により即時的にPCFを高めることが可能であった.本報告では咳嗽練習(最大強制吸気・徒手胸郭圧迫)と自己腹部圧迫導入により,自己排痰が可能となった良好な経過を示した症例の治療経験を報告する.

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© 2010 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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