日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
症例報告
スピーチカニューエを使用し長期人工呼吸器管理から離脱した大動脈弁置換術後の1症例
田中 隆史高橋 敬子笹沼 直樹山内 真哉井谷 祐介眞渕 敏児玉 典彦宮本 裕治道免 和久
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 23 巻 1 号 p. 118-121

詳細
抄録
心臓外科術後,人工呼吸器管理が約5カ月と長期にわたった症例の理学療法を経験した。術後早期からのモビライゼーション,および四肢筋力増強運動などの理学療法介入により,身体機能および動作能力に向上を認めた。しかしながら,呼気流量制限が原因と考えられる高二酸化炭素血症を呈するなど,呼吸状態と身体機能の改善に乖離がみられ,その結果人工呼吸管理が長期化していた。そこで呼気時の気道内圧維持を目的にスピーチカニューレを使用したところ,呼吸状態に改善がみられ人工呼吸器離脱に成功した。
著者関連情報
© 2013 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
前の記事
feedback
Top