日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
原著
COPD検診による一般住民におけるCOPD認知度の変化
安藤 守秀
著者情報
キーワード: COPD, 疾病認知度, 住民健診
ジャーナル フリー

2017 年 26 巻 3 号 p. 502-507

詳細
抄録

私達は2012年度より大垣市において特定健診にのせた形でCOPD検診を毎年実施している.今回私達は一般住民に対するその啓発効果をCOPDの認知度を経年的に追跡することで前向きに検証した.COPD検診受診者は2012年度が6,306人,2013年度が6,313人,2014年度が5,886人であった.COPDの認知度は,初年度の23.5%が2年目は45.0%,3年目は53.7%と向上していた.一部抽出群の検討では,検診既体験群の認知率は60%.初回体験群では27%で,COPD検診は大きなインパクトを与えていた.以上よりCOPD検診COPDの認知率向上に対して有効であると考えられた.

著者関連情報
© 2017 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top