日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
原著
社会復帰ケアにおけるストーマ装具選択基準の一提案
大村 裕子秋山 結美子石澤 美保子後藤 真由美熊谷 英子品田 ひとみ末永 きよみ堀 友子松浦 信子丸山 弘美三富 陽子山田 陽子山本 由利子渡邊 百合枝穴澤 貞夫阿部 信一五島 本也
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2009 年 25 巻 3 号 p. 133-146

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抄録
 ストーマ造設後の社会復帰ケア時において医療者が用いる科学的なストーマ装具選択基準を作成するために、①装具選択基準検討委員会の看護師による管理指導、②皮膚保護剤・粘着式ストーマ袋システムによる管理、③漏れがなく、期待した耐久時間が得られたもの、④管理を障害する腸管脱出、ストーマ旁ヘルニアなどの外科的ストーマ合併なかったなどの条件をみたす121例を対象に、14の装具条件と11のストーマ条件の154通りの組み合わせの特徴を比較検証した。結果は使用頻度に有意差ありが34件、有意差傾向ありが12件、有意差がみられなかったものが108件であった。耐久時間はシステム、面板の種類、面板の柔軟性、皮膚保護剤耐久性で有意差が認められた。分析結果とエキスパートオピニオンから抽出された、あるストーマ装具を『選択する基準』は9項目、『選択することを推奨する基準』は17項目、『選択することを考慮する基準』は10項目である。
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