日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
症例報告
粘液瘻周囲の悪性肉芽腫創へのケア~緩和ケア目的でMohs micrographic surgeryを施行した一例~
大枝 由紀青木 詩恵中 万里子津田 望吉田 良
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2011 年 27 巻 3 号 p. 75-80

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抄録

 症例はS状結腸癌、穿孔性腹膜炎にて下行結腸ストーマを造設した60歳代男性。手術後、腫瘍による腸閉塞で横行結腸ストーマを造設した。粘液瘻として残存した下行結腸ストーマ周囲に露出した悪性肉芽腫創に対し、外来にてMohs micrographic surgeryを行った。その結果、腫瘍の縮小、滲出液と臭いの軽減を認めた。在宅での管理が困難と思われたが、ストーマ装具による簡便な管理が継続でき、行動範囲の拡大に繋がった。

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