2013 年 29 巻 3 号 p. 103-108
50年前のストーマケアは必発する皮膚障害やストーマに心理反応を示す患者を前に、なす術がなく試行錯誤する時代が長く続いた。
オストメイトの集まりで、ストーマ医療の貧しさを痛感し、看護師の意識を変えていくことが優先すべき問題であると考えた。1)患者への説明 2)計画されたケア 3)装具に関することを整理する必要があった。ストーマ医療者への教育は1980年から始まった。併せて、ストーマ医学の進歩、装具の改良、日本ストーマ協会の活動、社会制度の整備、その他の法制化が行われ、ストーマ医療は確実に進化してきた。しかし、時代が変わろうとも、ストーマケアの良否は看護の質そのものが問われるものであることには変わりがない。