日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
「第30回 JSSCRシンポジウム」「ストーマ・排泄リハビリテーション30年の変遷と将来予測」(6論文)
[原著] 「我が国の小児ストーマ医療の経緯と展望」
中條 俊夫
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 29 巻 3 号 p. 82-87

詳細
抄録
[経緯]わが国で小児ストーマケアが本格的に開始されたのは、第一回ストーマリハビリテーション講習会において小児ストーマが講義項目となった1980年、または第一回日本小児ストーマ研究会が開催された1987年であろう。最初の小児専門のストーマ外来は国立小児病院に1982年開設された。年1回の研究会継続により小児演題が急増し、小児ストーマセミナー開催、小児用ストーマ装具開発、小児患者会結成などが促進された。
[展望]今後に期待したい事項としては、疾患によっては新生児期より永久ストーマを最終目標とするガイドラインを検討すること、生涯にわたる適切な継続フォローと支援システムの体制を確立することなどが挙げられる。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top