街の観察を行うワークショップを通して情報デザインの学び場づくりを試みた.「函館セミナー」は,情報デザインを学ぶ様々な大学の学生が参加したワークショップである.フィールドワークで情報を収集して着眼点を抽出し,プレゼンテーションを行った後,リフレクションを作成した.このプロセスを情報デザインの学びの場として捉え,以下のことを考察した
1)野外科学としての情報デザイン
実際に現場に出て観察し情報を集めることは,インタフェースデザインのプロセスと共通している
2)人に伝える行為としてのデザイン
表現・時間・空間に制限を与えたことで積極的に表現を拡張し,人に伝えることの本質に気付くことができる
3)協調的な学び
様々な大学や学年でグループを構成することで,各自が自分の情報デザインの学びを俯瞰的にみることが可能となる
4)ネットワーク時代の連鎖的学び
メーリングリストを利用することでコミュニティを形成し,他者の活動を自分に活かす学びを連鎖的に起こすことができる