本学芸術学部では、博多織プロモーションとして博多織の振興を目的に帯や和装小物の商品企画、ワークショップや広告・宣伝活動に取り組んできたが、それを博多人形や大川家具などの地域産業に発展、拡大し、プロジェクト名称も地域産業プロモーションに改称した。本プロジェクトは本学が推進するプロジェクト型教育を背景に、授業で学んだ基礎的な知識や技術を活かして、社会というフィールドで様々な課題を発見し、その解決のための方法や技術を学ぶとともに、学習意欲の向上、主体性・自立性の確立、領域や立場の異なる学生や教員、社会人との交流によるコミュニケーション能力の向上等に努めている。本研究は、2008年から2013年度まで芸術学部で取り組んできた博多織プロモーションおよび地域産業プロモーションの活動を踏まえて、地域貢献や人材育成を目的としたプロジェクト型デザイン教育の進め方や方法を明らかにする。