日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
セッションID: C4-02
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地域・風土性を生かした街の現代音楽作曲方法の研究
―地図と音の関係を模索・北千住を事例としてー
藤澤 忠盛*神田 麻衣
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抄録

地図を音符に見立て作曲に利用したり、街を音で表現したり、最近ではアプリで世界の観光音を聞いたりと音と地図の関係はアートやデザイン、建築また音楽の世界において時折みられる表現方法である。まずインターネットを使い地図と音の関係性を強く持つものを調査・現状把握を行い、制作のプロセスとその利用目的を分析した。本制作の目的は上記の「地図と音の関係を模索」することと、地域・風土性を生かした北千住の音を集め、北千住の新たなる「現代音楽」をどのように作曲するかである。行政作成の千住マップでは観光拠点がピックアップされており、観光拠点を音符として読み取ることにした。次に線路側を第1線とし日光街道を第5線として第1線―第5線まで線を引くとなんとなく楽譜に見えてきた。先ほど完成した楽譜を音にしてみた。音符化された観光名所は神社やお寺、銭湯、昔ながらの飲食、音符の部分に千住で収集した観光名所の音を加えてみた。たとえばお寺なら鈴の音、神社なら参拝の音、銭湯の湯の音などである。それらを複合させ「千住音散歩」の完成。

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© 2017 日本デザイン学会
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