抄録
本研究は各情報メディアの持つ特性や、連続的な情報提供が観光回遊行動に与える影響をを明らかにし、紙地図と電子地図の併用を考慮した観光地図の設計手法を探るものである。本研究では設計手法の提案に向け各メディアの特性を調査し、それぞれの長所について考察した。この調査のため、函館市内において複数の地図を使用した移動実験を行い、次のような結果を得た。(1)電子地図は移動中の使用に適したメディアである。(2)回遊中における電子地図の優位性はGPS機能によるものが大きい。(3)紙地図は面的な情報伝達に優れ、主目的以外の観光対象への立ち寄りを誘発する。今後は、この結果をもとにクロスメディアを考慮した観光地図の設計を行い、評価実験を行ってゆく。