日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
セッションID: PA-28
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ハンズ・オン展示と資料陳列型展示の組合せが与える影響について
奥村 美奈代*木村 健一
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抄録
鑑賞者にとっては非日常となる体験をミュージアムでは「ハンズ・オン展示」として提供している.本研究では,非日常体験が可能なハンズ・オン展示とガラスケースに資料を並べた触ることのできない展示(以下,資料陳列型展示と呼ぶ)を組み合わせたときの,鑑賞学習効果を明らかにすることを目的とする.具体的には,資料陳列型展示を鑑賞後,ハンズ・オン体験を行い,再び資料陳列型展示を鑑賞するという方法で鑑賞したときの,鑑賞学習効果を検証する.2度の観察を行い,資料を理解する手段が鑑賞者の中で増加し,ハンズ・オン展示体験前と後では違った視点で鑑賞できるようになることがわかった.ハンズ・オン展示体験中に「見立て」が行われると,作品を理解する一つの手段となり,資料陳列型展示の鑑賞の質が向上することがわかった.
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© 2017 日本デザイン学会
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