「カタログ」とは誰のためのモノなのか。本稿では、地場産業における製品カタログを「情報デザインツール」として設計した結果、大幅な業務改善と効率化へ導いた成果について述べる。また、改訂による10年間の経緯についても説明する。
「製品カタログ」というありふれた身の回り品にも、「デザイン」にしかなし得ない機能が潜んでいる。その経済効果は計り知れない。たった一人のデザイナーでも、自らの職能を社会実装化することは可能である。このプロセスと手法は汎用的であり、多くのデザイナーおよび製造者や生産者、ユーザと共創し、地域経済やスモールビジネスを活性化させていきたい。