日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第66回春季研究発表大会
セッションID: D8-04
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明治日本におけるフレーム装飾のデザイン展開
*工藤 遥勝又 俊雄
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抄録

本稿では、主となる図柄などの情報を引き立てる目的をもって、その周囲を縁取る形で施される装飾を「フレーム(Frame)」と呼称する。今やデザインを行う上では定番の一手法であるが、日本において平面作品にフレーム装飾が使用され始めたのは、西洋諸国との貿易を開始した横浜開港以降と比較的新しい。外来の概念であるフレームを読み解くことは、日本人のデザインに対する意識を明らかにするだけでなく、現行のデザイン業においても、歴史的文脈を踏襲した装飾対象に適切なフレームを考慮・選択する助けになると考える。本研究は、明治日本におけるフレームの特徴と傾向を調査し、そこから読み取れる精神性や背景、起源を考察する。

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© 2019 日本デザイン学会
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