日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 5D-01
会議情報

マルチモーダル刺激に対応した感性評価アプリケーションの開発
*矢久保 空遥川名 宏和
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

VRやUIの発展に伴い、ユーザーには視覚や聴覚情報のみではなく、複数の感覚刺激に同時に情報が提供されることが多くなっている。ところで、複数の感覚刺激に同時に情報を提示した時、単一の刺激を提示した時とは異なる印象をもたらすことが先行研究によって明らかにされている。このような複数の感覚刺激を同時に提示した時に、それらが互いに影響しあい、単一の刺激のみを提示した時と異なる印象をもたらす効果をクロスモーダル効果と呼ぶ。クロスモーダル効果に関する研究は上述の背景からさらに重要性が増すと考えられるが、これまでの感性評価では実験実施者が個別の刺激を用意し、それぞれの提示順序・提示方法等を検討、さらに評価方法に沿った回答フォームやシートを用意するなどといった、実験前の準備が非常に煩雑であった。また、感性評価実験後も各回答を集計するために多くの時間と労力を払わなければならなかった。そこで、本研究は複数の感覚にまたがる刺激を同時に提示し、感性評価を実施してもらうことが可能な感性評価を統一的に管理することができるアプリケーションの開発を行った。

著者関連情報
© 2023 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top